お水専科 日本の水の硬度分類とは 軟水の効果やメリット・デメリット

軟水の効果やメリット・デメリット

軟水の効果やメリット・デメリット

軟水とは

軟水とは、カルシウムやマグネシウムの金属イオン含有量が少ない水のことを指します。

一般的に、日本で飲まれる水は、この軟水が多くなっています。

日本の水は外国に比べて、硬度が低く、日本の水道水は、硬度80未満の軟水が多いと言われています。

そのため、日本の南西諸島や、関東地方の一部、福岡県の一部を除く地域の水はおおむね軟水に属します。

河川の流域面積が少ない方がミネラルを溶解が少ないので硬度が下がる傾向にあります。

軟水の基準値

  • 硬水…硬度120ml以上の水のこと
  • 軟水…硬度120ml未満の水のこと

軟水の5つの効果

では、この軟水を効果はどのようなものが挙げられるかですが、次の5つの効果が挙げられます。

  • 身体への吸収が良い
  • 胃腸に負担がかからない
  • 老廃物の排出
  • 美肌効果
  • 料理などに使うと風味が増す

身体への吸収が良い

まず第一に、軟水の効果として挙げられるものとして、身体への吸収が良い点が挙げられます。

ミネラルがそれほど多く含まれていないため、スムーズに身体に吸収されます。

そのため、日常の水分補給や、スポーツ時の水分補給には、硬水よりも軟水の方が向いているとされています。

胃腸に負担がかからない

日本人が軟水を飲み慣れているというのもありますが、いろいろなミネラルが含まれていないため、胃腸に負担を掛けません。

最近では、ダイエットや美容のために、硬水を飲んでいる方が増えていますが、いきなり多量の硬水を飲むとお腹を下す事があります。

このため、硬水を多く飲む場合には、注意が必要です。

ただ、軟水でも大量の水を一度に飲むと水中毒にもなってしまうので、少しずつ数回に分けて飲むようにしましょう。

老廃物の排出

軟水には、老廃物の排出を促す効果があると言われています。

これは水の硬度が低いほど効果があると言われていて、日本の水道水の硬度の平均が50mlぐらいなので、非常に低いことがわかります。

ちなみに、水道水の硬度が最も低いのは愛知県(硬度26.476ml)で、反対に、最も硬度が高いのは沖縄県(硬度84.006ml)となっています。

さらに、デトックス効果を目的に水を飲む場合ですが、軟水よりも硬度の低い、超軟水というものもあるので、そちらを利用するとより、代謝をより促進させることになります。

美肌効果

この軟水には、身体への吸収が良い、老廃物の排出する効果があるとされているため、美肌にも効果があります。

そのため、肌荒れや乾燥肌が気になる方も、肌の水分含有量が上がり、美肌に効果的と言われています。

料理などに使うと風味が増す

これは、水に含まれるマグネシウムが影響しています。

このマグネシウムには独特の風味があります。

軟水だと、マグネシウムが多く含まれていないため、気づかないですが、硬水の場合、マグネシウムが多く含まれているため、このマグネシウムの風味が食材に移ってしまいます。

そのため、素材の味や風味を生かすため、料理に使う水はマグネシウムが比較的少ない軟水を使う方がよいとされています。

出汁をとるときや煮物を作るときなどに使うなど、繊細な味付けを求める和食には、軟水を使うようにしましょう。

また、同じ理由で、珈琲や紅茶、お酒などを作る時も軟水のほうが、素材の味を味わうことが出来ます。

軟水のメリット

先ほどの軟水の効果でも挙げましたが、メリットとしては、これらが挙げられます。

  • 身体への吸収が良い
  • 胃腸に負担がかからない
  • 老廃物の排出
  • 美肌効果
  • 料理などに使うと風味が増す

また、刺激が少ないので敏感肌の人のお風呂などにも軟水が向きます。

さらに、洗濯にも軟水を使うと泡立ちが良くなるというメリットもあります。

軟水のデメリット

軟水のデメリットは、それほどないのですが、しいて挙げると次のものがあります。

  • 味がない
  • ミネラルが少ない

水を飲むことで、ミネラルを多く摂取したいと考えた場合、ミネラルが少ないことがデメリットとして挙げられます。

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